分譲マンションの選び方ガイド

周辺環境のチェック / 分譲マンションの立地チェック

まだ未完成のマンションを買う場合でも絶対に敷地の周辺はチェックします。できれば昼間と夜の二回に分けて周辺チェックを行い、環境がどのように変化するのかをチェックします。さらに、購入予定マンションの周辺に新たなマンションが建ちそうな用地・土地が無いかもチェックしましょう。ここでは、マンション立地の周辺環境について解説、チェックしていきます。

失敗しない分譲マンションの選び方

周辺環境のチェックは絶対に怠らない

完成物件の場合は、建っているマンションにモデルルームがあるはずなのでそちらでチェックもされると思いますが、完成前物件の場合には周囲の環境が確認できません。地図や写真だけでは分からないものです。絶対に周辺環境のチェックは怠ってはなりません。

用途地域の確認

まずは、用途地域を確認します。ちなみに「用途地域」とは、地域ごとに建てられる建物の種類や面積などを規制したものです。これによりどんな建物を建てることができるのかが変わってきます。これはどのようになっているのかについては、マンションのパンフレットに書かれている場合もありますが、必ず役所にいって都市計画図というのを見せてもらいましょう。
例えば、マンションが建っている地域と道を隔てた反対側が商業地域だったりするからです。ちなみに、用途地域によってどんな建物が建てられるのか?建つ可能性があるのかについては「用途地域とは」の項目でより詳しく解説しているのでそちらもご覧下さい。

嫌悪施設の有無をチェック

「嫌悪施設」とは、騒音を出す工場や高圧線、葬祭場、墓地、ゴミ焼却場など一般的な生活に対して不快感や危険を与える施設のことを指します。こうした施設が周辺にあるのかどうか?またあった場合はそれが許容範囲かどうかをしっかりと確認しましょう。基本的にこうしたことは販売員に尋ねた方が良いでしょう。こうした嫌悪施設については、主観が大きく絡んできます。
例えば、墓地は一般に嫌悪施設とされますが、人によっては墓地が嫌悪施設と思わない人もいるでしょう。そのため、マンションの販売員も聞かれないのにイチイチ答えるということはあまり無いはずです。
もちろん、自分自身の目や足で確認するのも一つです。最近ではインターネットで周辺地図も確認できるのでその辺も一緒に活用できるでしょう。

日常生活に必要な施設など

日常生活に必要な施設ってありますよね?こうした施設が住む環境内にあるのかどうかもあわせてチェックします。公共機関、銀行、郵便局、スーパー、コンビニ、クリーニング店、図書館など様々なものがあるかと思います。もちろん、全てが徒歩圏内になければダメというわけではないので、絶対に必要なもの、あると良いものなどリストアップしておきましょう。

周辺環境チェックは1回だけではダメ!

周辺環境のチェックは1回だけではダメです。最低でも朝・昼・晩の3回はチェックします。また、できれば平日と休日もチェックしましょう。朝・昼・晩・平日・休日によって、人の行動パターンは変わります。昼間は閑静であって、夕方はもしかしたら帰宅の自動車で道が大渋滞するというコトだってありえます。
休日はイベント会場が近くにあって、人通りが多いなんてこともあるでしょう。昼間は緑が多くていいなー、と思っていた道も夜着てみたら街灯が少なくて薄暗い道だったということもあるかもしれません。

このように、周辺環境は時間帯や平日・休日の違いで随分変わるところもあります。面倒かもしれませんが、数千万円もする買い物ですのでこの程度の手間を惜しんではいけません。しっかりとチェックしましょう。