分譲マンションの選び方ガイド

間取り・収納 / 分譲マンションのチェックポイント

間取りや収納はそれぞれの世帯が住む部屋になります。どんな間取りの部屋が良いのか?また、そうした部屋の間取り別の特徴や収納に関する、見取り図(間取り図)の読み解き方などもわかりやすく解説していきます。

失敗しない分譲マンションの選び方

分譲マンションの間取り・収納の選び方

分譲マンションの資料をもらって、目に付くのは間取り図ではないでしょうか?どんな間取りなのか?ここは将来誰の部屋になるのか?収納スペースは十分にあるのか?など色々見るところがあるでしょう。ここでは、分譲マンションの間取り図の読み解き方の他、最近流行しているマンションの間取り別の特徴、間取りに潜む問題点などを分かりやすく解説していきます。

また、間取り図を見るときのワンポイントアドバイスとして、間取り図を見るときにはどんなところをチェックしたらいいのかについて分かりやすく説明します。

全体面

隣家・上下階との間取り図のつけ合わせをする
部屋全体の間取りをチェックするのも大切ですが、最も大きな視点でみるのも大切です。例えば、隣家の間取りです。隣家とは当然壁を隔てて暮らすことになるので、失敗した間取り物件では、コチラの主寝室の隣に隣家の水周りがあってうるさいなんてことがあるかもしれませんし、上下階も同様です。全体の間取り図のつけ合わせはしっかりと行いましょう。

スケルトンインフィル物件の注意点
最近はやっているのがスケルトンインフィルというタイプの物件です。これは部屋の間取りを自由に変えることができる物件です。この場合、間取りはかなり自由にレイアウトすることができます。ただし、この方式の場合、隣家や上下階の部屋の間取りが確認できないというリスクもあります。

部屋の収納率と収納の種類
マンションの間取りについて大きな関心を集める項目は収納の問題です。収納率として部屋の面積に対してどの程度の収納ががあるのかを示す指標もある。ただし、収納率の計算に明確な規定が無いため各社がそれぞれ独自の計算でやっていることが多いので、比較する場合はこちら側で計算してやる必要がある。また、率だけでなく、場所に応じた適切な収納があることも重要です。

 

防犯面

ポーチ・アルコーブに面した部屋は狙われる?
部屋がポーチ・アルコーブに面しており、窓が対いる場合は防犯面で要注意です。ポーチ・アルコーブなどに面している場合には死角になることも多く防犯上大いに問題があります。そういった窓には普通格子がつきますが、格子は防犯機能としてそこまで役に立つものではないのです。

 

プライバシー面

共用部に面した部屋の窓とプライバシー性能
間取り図を見てみたら、「お風呂に窓があっていいね」と思っていたら、その窓が面しているのは共用部で結局ブラインドは閉めっぱなしで全然窓として機能しない、何てこともあります。共用部はみんなが通る場所ですから、そこに窓があってもほとんどの場合は締め切っているかカーテン・ブラインドでしょう。

 

快適性・居住性面

・最低限部屋として機能する部屋の広さは?
まず、最低限部屋(居室)として機能するサイズの部屋は5畳くらいは欲しいところです。それ以下の場合は用途は結構限られます。さらに注意したいのは柱などがないかです。しっかりと四角形の形になっている居室であれば多少狭くても工夫の仕様がありますが、柱などがあり出っ張っているとデッドスペースができる上実際の面積も狭くなります。

出っ張った柱も面積に含まれる上デッドスペースになる
以外と知られていないのは間取り図に描かれている大きな柱です。この柱が居室内に出っ張っている構造のマンションも多く見かけます。例えば洋室6畳と書かれた間取り図に大きな柱が書かれている場合にはこの柱部分も面積に含まれており、実際には6畳ありません。さらに、柱が出っ張っている分デッドスペースが生まれやすいという問題があります。

中和室は部屋にカウントしない
マンションに多い構造として中和室があります。行灯部屋とも呼ばれますが、この部屋には窓がありません。ということはエアコンの設置もできませんし、採光上問題があるので、常に照明をつけておく必要があります。引き戸として置く事で扱いは「居室」ですが、基本的に住む部屋としてはカウントしてはいけません。物置または引き戸を全開にしてリビングの一部として使うほか無いでしょう。

 

洗面所・キッチン・水周り面

洗面所はできるだけ広いスペースを
意外と間取りで見過ごされるのが「洗面所・ドレッシングルーム」の広さです。洗面所は朝など混雑しますし、着替えなどを行う場でもあります。このスペースが狭いと結構不便です。お風呂のサイズも大切ですが、この洗面所スペースの広さもしっかりと考えましょう。

1418と1620のお風呂の浴槽サイズ
お風呂の浴槽サイズとしてマンションに多いサイズが1418と呼ばれるものと1620と呼ばれるものです。数字を見て分かるとおり1418サイズよりも1620サイズの方が大きいです。マンションのモデルルームなどになっている部屋は浴槽サイズが1620で、ぱっと見て広いと思っても、実際に購入した部屋は1418だったなんてことはよくあります。