分譲マンションの選び方ガイド
排水管の種類
排水管に何を使っているかで設計者の住人への気配りが分かる
マンションの縦方向の排水管はマンションの共有部分となりますが、排水を上から下に流す重要な機構です。この配水管は大きく「耐火被覆二層管」「塩ビライニング鋼管」「鋳鉄管」の三種類があります。後者になるほど高価なのですが、分譲マンションの場合はその後のメンテナンスなども考えるのであれば「鋳鉄管」を採用していることは基本ともいえるでしょう。
失敗しない分譲マンションの選び方
排水管には三種類がある。
排水管には大きく「耐火被覆二層管」「塩ビライニング鋼管」「鋳鉄管（ちゅうてつかん）」があります。
耐火被覆二層管
塩ビのビニールパイプの周りにグラスウールが入ったモルタルで囲ったものです。排水管の中では最も安価ですが、遮音性、耐久性はこの中では最も低いです。基本的に分譲マンションでこのタイプはNGだと思っています。
塩ビライニング鋼管
パイプの内部は塩ビでその周りを鋼管で覆っているものです。耐火被覆二層管よりは遮音性は高いですが、メンテナンスをする際には若干問題があります。
鋳鉄管
上記三種類の中では最も肉厚な排水管です。堅牢で強度があるうえ、メンテナンスが容易で耐久年数も長いです。排水管の高圧洗浄に対して高い耐久度を持ちます。最もオススメです。
マンションの縦側の排水管については、長期間耐えうる耐久性のあるものが良いです。また、縦方向の排水から出る音についても場所によっては非常に気になることがあります。（モデルルームではこれはわかりません）
なので、上記の排水管のうちどの形式を、使用しているのかを確認したうえでそれぞれでどのような防音対策を施しているのかを確認しましょう。
排水管に対する防音対策としては、管に対して石膏ボードの二重張りがしてあれば合格レベルです。